お彼岸と春分の日
3月の祝日「春分の日」は、今年は3月20日です。昼と夜の長さが同じ日で、太陽が真西に沈みます。そして、「自然をたたえ、生物をいつくしむ」ための日なんだそうです。毎年変わる日付ですが、日本では春分の日と秋分の日は、国立天文台が前年の2月1日に発表して決まるのだそう。そして、春分の日の3日前から7日間を「春彼岸」といいます。「寒さも暑さも彼岸まで」というように季節の折返し地点ですね。春彼岸のお供え物といえば「ぼた餅」、呼び方が違うだけで「おはぎ」と同じものです。(諸説あり→「ぼたもち」はこしあんで丸い、「おはぎ」はつぶあんで俵形/「ぼたもち」はもち米で、「おはぎ」はうるち米/地域によるなど)現代では、おはぎと呼ぶ方が馴染みがありますね。ぼた餅は漢字で「牡丹餅」、おはぎは「お萩」と書き、その季節に咲く花にちなんでいます。また、小豆の赤い色は邪気を吸い取ると言われています。今年は土曜とかぶってしまい、特別なお休みな感じがしませんが、お子さんとぼた餅を食べて、自然や生き物の話をして過ごすといいですね。(スタッフK)
今日のおすすめの一冊は、江戸時代の「あんこや」のお話です。よく知られたことわざから生まれた愉快な物語。牡丹餅つくりの様子や仕事の丁寧さ、作り手の誇りをユニークに描きだした絵本です。
たなからぼたもち 作: くすのき しげのり 絵: 澤野 秋文 出版社: 廣済堂あかつき