BOOKSHELFブレーメンの本棚

初めての方限定体験&説明会

何度も読んでほしい日本の名作絵本VOL2

「じごくのそうべえ」   田島征彦 作      桂米朝・上方落語・地獄八景より

「じごくのそうべえ」は、上方落語「地獄八景亡者戯(じごくはっけいもうじゃのたわむれ)」を元につくられた絵本です。転落死してしまった軽業師のそうべえ。えんま大王のいい加減な裁きで地獄に落ちてしまい・・さて一体どうなるのでしょうか?この絵本を読む時に感じていただきたいポイントをご紹介します。
ポイント①
迫力とユーモアが溢れる絵 地獄がテーマのこの絵本。恐ろしい鬼や、おどろおどろしい地獄の描写がたくさん出てきます。しかしこの絵が不思議なユーモアで包み込んで、迫力はあるのにどこかほのぼのとした空気をつくっています。鬼の迫力のある顔も、クスリと笑ってしまうような表情です。
ポイント②
独特の文章 落語が元になっているので、文章が語り口調でとても生き生きとしています。軽快な関西弁は、とてもユーモラスで引き込まれます。正しいイントネーションかどうかはあまり気にせず、落語家さんのような雰囲気でそれっぽく読んでみてください。お子さんも大喜びだと思います。
ポイント③
それぞれの得意技地獄で出会った仲間達は、それぞれ得意技を持っています。そうべえたちはその得意技を使って、次々と襲い掛かるピンチを切り抜けていきます。そうべえたちの暴れっぷりに、地獄の鬼たちもタジタジ。そしてついには・・。ここからは絵本でお楽しみくださいね。地獄がテーマの絵本は、なんだか怖そうで敬遠してしまう方もいるのではないでしょうか?しかし「じごくのそうべえ」は、そんな心配は吹き飛ぶくらい、愉快で、爽快で、お子さんと大笑いして楽しめる絵本です。ぜひ手にとってみてくださいね。






一覧へ戻る