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初めての方限定体験&説明会

何度も読んでほしい日本の名作絵本VOL3

「ももたろう」
松居直 文 赤羽末吉 画福音館書店「ももたろう」。
日本の昔話の中できっと一番有名ですよね。「むかしむかしあるところにおじいさんとおばあさんがすんでいました。おじいさんはやまへしばかりに、おばあさんはかわへせんたくにいきました・・」この言い出しはほとんどの方が言えるのではないでしょうか。ストーリーも、もちろんみなさんご存知かと思います。しかし、ぜひこの「ももたろう」を味わっていただきたいです。この絵本を読む時にぜひ感じていただきたいポイントをご紹介しますね。
ポイント①
赤羽末吉さんの素晴らしい絵 赤羽末吉さんは、1980年に「小さなノーベル賞」と称される「国際アンデルセン賞・画家賞」を受賞された素晴らしい画家です。赤羽末吉さんの絵は、「スーホの白い馬」「おおきなおおきなおいも」などで一度は見たことがあるのではないでしょうか。ほのぼのとして味わい深い、温かみのある絵を、ぜひじっくりと味わっていただきたいです。鬼ヶ島の鬼たちさえも、なんともいえない憎めない顔をしています。
ポイント②
独特のオノマトペこのももたろうを読んでいくと「つんぶく かんぶく」「ほおげあ ほおげあ」「わりわり」など、独特の面白いオノマトペが出てきます。普段の生活では見ることもないような独特のオノマトペですが、絵と相まって雰囲気がしっかりと伝わってきます。こんな豊かなオノマトペや言葉の表現に触れられるのは、絵本や文学ならではです。豊かな言葉の世界を感じていただきたいと思います。
ポイント③
物語その後を考えさせられるシーンももたろうたちが鬼ヶ島から船で帰ってくるシーンに不思議な点があります。「え?どうして?」。そんな、不思議な引っかかりが残る場面。物語のその後のストーリーも含めてなぜなのか考えてみると面白いですね。いろんな仮説が考えられると思います。お子さんとぜひお話してみてください。ももたろうは誰もが知る有名な昔話ですが、この「ももたろう」の世界観をぜひ、お子さまと一緒に味わってくださいね。






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