「乃東枯(なつかれくさかるる)」
6月21日~6月25日頃は、七十二候でいうところの「乃東枯(なつかれくさかるる)」に当たります。「乃東」とはウツボグサのこと。田んぼの畦などでよく見られる野草です。ウツボグサは冬に芽を出し、5月~7月頃に紫色の小さな花を咲かせます。武士が弓矢を入れて背中に背負った道具である靫(うつぼ)に形が似ていることからこの名前が付いたそうです。
草木の緑がいよいよ濃くなり、夏の花たちが生き生きと咲いていく中で、季節を逆らうように枯れていくウツボグサ。その珍しさから季節を表す言葉になったと考えられています。こんなに小さな野草に心を動かされていた昔の人々は現代の私たちよりもずっと豊かな感性を持っていたのかもしれません。忙しい毎日ですが、時々は足元の小さな出来事に注目してみると新しい発見があるかもしれません。(スタッフM)
草木の緑がいよいよ濃くなり、夏の花たちが生き生きと咲いていく中で、季節を逆らうように枯れていくウツボグサ。その珍しさから季節を表す言葉になったと考えられています。こんなに小さな野草に心を動かされていた昔の人々は現代の私たちよりもずっと豊かな感性を持っていたのかもしれません。忙しい毎日ですが、時々は足元の小さな出来事に注目してみると新しい発見があるかもしれません。(スタッフM)
「ざっそうの名前」長尾玲子 作 福音館書店 ざっそうの名前 (福音館の科学シリーズ)
身近な雑草を美しい刺繍で紹介しています。お子様とお散歩するのが楽しくなりそうです。