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わらべうたとは?赤ちゃんへの効果的な歌い方は?

「わらべうた」といえば、子どものころに歌って遊んだことを思い出しますね。
・あぶくたった煮え立った
・あんたがたどこさ
・おべんとうばこ
・おちゃらかほい
・おてらのおしょうさん
・おしくらまんじゅう
・はないちもんめ
・ずいずいずっころばし

しかし、子どものころにいくら親しんだとしても、わらべうたって大人になるとすっかり離れていってしまいませんか?カラオケなんかで歌われることって、ほとんどないですよね……。
「わらべうた=懐かしい子どものころの思い出」という認識が強いのではないでしょうか。
それゆえ、自分自身が親になったときに、「赤ちゃんにはわらべうたがいいよ!」と言われたところで、いざ何を歌えばいいのか、困ってしまいますよね。

ですが、そんなあなたでも、とってもカンタンにできてしまう「赤ちゃんへのわらべうた」の歌い方をご紹介したいと思います!
この方法で「わらべうた」を歌えば、赤ちゃんをあやすのにピッタリな、心地のよい音を伝えていくことができるようになります。
ちなみに、記事の冒頭ご紹介しているわらべうたは、どれも少し大きい子向けのものです。
赤ちゃんにはもっととっておきの方法がありますので、ぜひこれからお伝えすることを参考にしてくださいね♪

すぐできる赤ちゃんへのわらべうた
あなたがやるべきことはとってもカンタン!
それは、「ふだんの会話にメロディーをつける」ということです!
たとえば、「○○ちゃんかわいいね!」を、「○○ちゃーーん、かわいいねぇ~」と、ほんの少しメロディーをつけてあげるだけで、もうこれが「わらべうた」になってしまうのです!
つまり、赤ちゃんにしゃべりかけてあげる際、ちょっと歌を歌うようにしてしゃべってあげれば、わらべうたを歌っているのと同じ効果を与えることができます。
これなら、今からわらべうたを覚えなくても、日常でほんのちょっと気をつけるだけのことですので、すぐできてしまいます。
メロディーをつけることによって、お母さん自身もきっと楽しくなってきますよ♪
赤ちゃんには心地よく聴いてもらい、あなた自身には疲れを癒すようなイメージで、会話にメロディーをつけてみてください。

わらべうたはそもそも語りかけ?
こんなにカンタンにわらべうたができてしまうのにはちゃんとワケがあります。
それは、「そもそもわらべうたは、語りかけだ」ということ。つまり、「歌」なのではなくて、「歌いかけ」なのです。
逆に言ってしまえば、語りかけにメロディーをつけてあげることこそが、「わらべうた」であるということですね。
わらべうたは、別の言い方をすると「あやしうた」ということもできます。
「あやす」ということに関して、以前ブレーメン・コレクションにもお越しいただいたことのある、日本一のおはなしおばさんとして有名な藤田浩子さんはこうおっしゃっています。
「あやす」ということは、赤ちゃんを愛しく思う大人が、赤ちゃんに向き合って、語りかけ、歌いかけ、笑いかけながら、心を通わせることです。赤ちゃんと綾なすようにかかわることであり、赤ちゃんを楽しませて、赤ちゃんと大人が信頼関係を築く手段なのです。
(藤田浩子 『赤ちゃんのあやし方・育て方』 (一声社) から引用)
「ごはん、たべようね~♪」
「お~むつかえようね~♪」
「おいもがこ~ろころ~♪」
いろんな声かけに、それぞれメロディーをつけて、歌いながら語りかけてあげてください。

音程とリズムはどうすれば?
自分でメロディーをつけるとなると、音程やリズムがどうしても気になってしまうかもしれません。
しかし、音程やリズムなどはまったく気にしなくても大丈夫ですよ。お母さん、お父さんの肉声で歌ってあげれば、それで十分なのです。
実は、世に出回っているわらべうたというのは、ほとんど「ソ」と「ラ」の音でできています。
この2音が、一般的には赤ちゃんにとって心地よい音だと言われています。まだ音を聞き分ける力がないうちは、多種類の音を一度に聞くと刺激が大きくなってしまうため、赤ちゃんは無意識のうちに少ない音の構成を好んでいるのです。
(先日、よみきかせシアターでわらべうたを歌ったとき、2種類の音しかないことに気づいたお子様がいらっしゃいました。鋭い感性におどろきです!)
ですが、語りかけで歌う場合は、「ソ」と「ラ」にこだわる必要はありません。
あまり音の上下をさせず、気楽に語りかけながら歌ってあげてください♪

オリジナルの素敵なわらべうたを
「おいしいね → おいしいねえ~♪」
というように、語りにメロディーをつけるだけの、カンタンなわらべうたの歌い方をご紹介させていただきました!
ぜひ、それぞれの家庭でオリジナルのわらべうたをつくって、赤ちゃんとたくさん遊んであげてくださいね。
それが代々伝わっていくのも、また素敵なことですね♪

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