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赤ちゃんに絵本を読み聞かせるのはいつから?

赤ちゃんへの読み聞かせについて、よくこんな質問をいただきます。
「生まれたばかりの赤ちゃんには、まだ読み聞かせは早いでしょうか?」
「赤ちゃんに絵本を読んでもわからないから、読み聞かせしても意味ないですよね?」
たしかに、読み聞かせって少し大きくなって、絵本が読めるくらいになってからっていうイメージが強いかもしれませんね。
しかし、読み聞かせをしようと考えているのに、大きくなるまで待っているのって、実はすごくもったいないことなんです!
今回は、生まれたばかりの赤ちゃんへの読み聞かせについて、その効果や、具体的なやり方についてご紹介したいと思います♪

赤ちゃんの聴くチカラはすごい!
赤ちゃんへの読み聞かせというのは、実は生まれる前からでも大丈夫なんですよ。
生まれてからならなおさら、いつからでも絵本の読み聞かせを始めてもらってOKです♪
赤ちゃんへの読み聞かせが早すぎるかも……と思う理由のひとつに、赤ちゃんに読み聞かせても何も感じてもらえないのでは、という疑問があります。
聴いてくれないかもと考えてしまうことで、踏みとどまっている方が多いんですね。
ですが、本当のところ、赤ちゃんの耳というのは私たちが思っている以上にすごくいいんです。
人間は、生まれつき備わっている感覚の中でも、「聴覚」がもっとも早く発達します。
どのくらい早いかというと、それは生まれる前から、つまり胎児のころから音を聞くチカラが備わっているんですね。
妊娠32週目ごろから聴覚はどんどん発達して、すでにお母さんの話す声や、周りの音をしっかりとキャッチしているそうです。
生まれたばかりの赤ちゃんが、大きな音に反応して、びくっと手足を動かすのを見たことがありませんか?
これは、赤ちゃんの耳が音をしっかり聞き取っている証拠です。
生まれたばかりの頃というのは、視覚がまだ十分に発達していません。
つまり、何かを「見て」物事をとらえることが難しく、せいぜい「明るいか暗いか」のちがいがわかる程度だといわれています。
それに対して、聴覚はすでに発達していますので、周囲の音はきちんと感じ取ることができます。
これにより、目で見て判断できないものを、音でしっかり聞き取っているということなんですね。
赤ちゃんに絵本の読み聞かせをすると、顔がそっぽを向いていて、あまり興味を示していないように見えるかもしれませんが、それはちがいます。
絵本のほうを見ていなかったとしても、お母さんが語る内容はしっかりと赤ちゃんの耳に届いているのです。
ですから、たとえ絵本のほうを向いていなくても、お話を読んであげるというのは、赤ちゃんの脳の発達にとても効果のあることなんです。
では、いったいどのような読み方が、赤ちゃんへの読み聞かせに適しているのでしょうか?

絵本をしっかり読む必要はない
絵本の読み聞かせというと、絵本に書かれている文字をはじめからおわりまで読みとばさず、しっかり読んでいくイメージが強いかもしれません。
しかし、お話を読むときには、絵本に書かれている文章を一字一句そのまま読まなくてもいいんです。
たとえば、「ひよこさんがいるね。か~わいいね」といった感じに、お母さんが思ったことを声に出していけばOKですよ。
読み聞かせするというよりは、ふだんの語りかけの延長戦といった感じで、自由に読んでみてください。
けれどもそうなると、絵本がなくたってただ話しかければいいのでは、と思われるかもしれませんね。
もちろん、ふだんの語りかけはとても大切です。
おなかの中にいたときから聞いていたお母さんの声が耳に入れば、赤ちゃんは安心します。
しーんと静まりかえった部屋にいるよりも、「今日は暑いね~」、「ねむねむになってきたかな」などと話しかけてあげたほうが、赤ちゃんの発育にとって良いのはまちがいないですね。
でも、ただ話しかけるだけだと、内容がワンパターンになったりしませんか?
天気のこととか家族のこと、家の中のことなど、気づかないうちに同じことばかり語りかけてしまっているかもしれません。
そんなときに、絵本が1冊あるとすごく便利です。
お話をそのまま読むのもいいですし、絵から思いついたことを話しかけてあげるのもいいですね。
「〇〇ちゃんの服にもひよこさんがついてるね」などと、身近なことと結びつけて話せば、どんどん話がつづけられますよ。
1冊の絵本があるだけで、その内容をふくらませて、いろいろな話ができるようになります。
それが2冊、3冊と増えていけば、どんどん語りかける内容が増え、赤ちゃんの耳にもたくさんの言葉が届くようになってきます。
語りかけの延長というイメージで、絵本の読み聞かせを活用してみてくださいね!

赤ちゃんへの読み聞かせは難しくない
今回は、生まれたばかりの赤ちゃんへ読み聞かせをすることについて、お伝えいたしました。
赤ちゃんに絵本を読み聞かせることは、決してムダなことではありません。
それどころか、赤ちゃんの発育にとってはすごく効果のあることです。
なぜなら、赤ちゃんの聴覚はとても発達しており、読み聞かせをお母さんの語りの延長としてとらえてくれるからです。
「絵本の読み聞かせ」って難しく考えずに、たくさん語りかけてあげることだと思って、気軽に子育てに取り入れてみてください。
やさしく自然に、ふだんどおりの言葉で語りかけてあげれば、それが一番すばらしい「読み聞かせ」になりますよ♪

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